パワプロ劇空間

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高校野球について語る#17 私が選ぶ個人的ベスト3世代①〜大阪桐蔭編〜

第3位 2008年夏

第90回の記念大会に2年ぶりの出場となった大阪桐蔭。2回戦の金沢(石川)戦は8回表までビハインドの苦しい試合。しかし、1番浅村(楽天)が8回裏に起死回生の同点ホームラン。最後は延長戦でサヨナラ勝ちすると、3回戦は強打の東邦(愛知)との接戦を逃げ切り3年ぶりのベスト8へ。準々決勝は地元。報徳学園(兵庫)、準決勝は横浜(北神奈川)を下して決勝へ。相手はフルスイングと町田の好守が特徴の常葉菊川(静岡)。試合開始1時間半前にスタンドに駆けつけた私は、「どんな打ち合いになるんだろう」とワクワクしていたのを覚えています。しかし、蓋を開けると大阪桐蔭の一方的な試合w。相手エースの戸狩が肘を痛めていたこともあり、初回から猛攻。またエース福島も無失点に抑えて終わってみれば17-0の完勝で17年ぶりの夏優勝を果たした。

 

(まとめ)

今に続く大阪桐蔭の天下が本格的に始まった世代と言えるのではないでしょうか。

 

第2位 2005年夏

大阪桐蔭の名前が有名になった夏。1991年の初出場初優勝もありましたが、個人的にはこの夏を境に西谷監督の大阪桐蔭が全国区になったと考えます。

元巨人のドラ1の辻内崇伸と現在は中日に所属している平田良介。この2人を中心としたチームはベスト4まで勝ち上がりました。特に印象的なのが準々決勝の東北戦。私、実はこの試合をライトスタンドで観戦しておりました。4番の平田の3本のホームランは印象的でした。第三打席には二塁打を放っていますが、これも外野フェンスの金網に当たる一撃で、あと数センチでホームランになっていた当たりです。

初戦の春日部共栄(埼玉)戦で緊急登板した1年生の中田翔(巨人)が大活躍。初戦で苦しんだ辻内も2回戦の藤代(茨城)戦は19個の三振を奪う活躍。準決勝は2年生の田中将大擁する駒大苫小牧(南北海道)と激突。2回表に5点を奪われたが、辻内のホームランなどで5-5-に追いつき延長戦へ。10回表に1点勝ち越されるも、その裏二死2塁で迎えるバッターは前の試合3本塁打の平田。逆転サヨナラも期待される中、最後はハーフスイングを取られ三振ゲームセット。この試合も私はライトスタンドで観戦していましたが、最後よそ見してました(笑)。確か直前のプレーでキャッチャーにボールが当たって一時中断していて、おまけに暑かったのでぼーっとしていたのかもしれません(笑)。

 

(まとめ)

惜しくも準決勝で敗退しましたが、後に3人もドラフトされる世代だったと思うと凄いチームだったなあ、と感じます。

 

第1位 2014年夏

「2018年の黄金世代」じゃないんかい!?。後に全国制覇するチームは、しかし秋の時点では強いチームとは言えず、宿敵・履正社にコールド負けを喫するなど、3年連続の甲子園が難しいように思われていました。しかし、夏の大阪大会準決勝でその履正社と対決。初回にいきなり5点を先制して逃げ切り、選抜準優勝校を蹴落として決勝へ。ここでは監督不在のPL学園に快勝して、見事に夏の甲子園切符を手にしました。

甲子園の初戦は開星(島根)にいきなり4点を先制される苦しい試合。しかし、相手ピッチャーのボークなどでしぶとく逆転して初戦を突破。これで勢いに乗ると、準々決勝では当時「機動破壊」で勝ち上がった健大高崎(群馬)と激突。接戦で迎えた7回、この年の切込隊長である主将・中村誠が勝ち越しホームランで決着をつけ、準決勝はこの大会で圧倒的な打撃力で優勝候補に躍り出ていた敦賀気比(福井)と対決。この試合もいきなり満塁ホームランを打たれるなど初回に5失点。もはやこれまでか?と思われたその裏、またしても中村が追撃のホームラン。さらに、峯本のホームランなどで早くも2回で5-5に追いつく。一旦勝ち越されるも4回裏に5点を奪って逆転に成功。壮絶な打撃戦を15-9でモノにした大阪桐蔭は決勝で三重と優勝をかけて戦うことに。この試合も2-3の7回裏、二死満塁からまたしても中村がセンター前に逆転の2点タイムリーを放つ。そしてそのまま逃げ切り2年ぶり4回目の夏の頂点に駆け上がったのでした。

 

(まとめ)

この夏のチームは2012年や2018年ほどの圧倒的な力はなかったように見えますが、とにかく接戦に強かったこの2014年世代が個人的に一番好きですね。

 

さて、次はどこのチームにスポットライトを当てましょうか?。