2014年の選抜王者を率いたエース
1. 基本情報
高橋 奎二(たかはし けいじ)
生年月日:1997年5月14日
出身:京都府
打席:左投左打
ポジション:ピッチャー
2. 経歴
・龍谷大平安高校
・ヤクルト(2016〜 )
3. 2014年選抜
第86回の選抜高校野球。前年秋の近畿チャンピオンとして出場した龍谷大平安は自慢の攻撃力と投手陣で優勝候補に上がっていた。高橋は新2年生ながらも、その投手陣の一角を務め、右足を上げる特徴的なフォームも注目されていた。初戦の大島(鹿児島)戦は登板がなかったが、2回戦の八戸学院光星(青森)では先発を任される。打線が自慢の光星打線に的を絞らせず、9回途中まで2失点の好投を見せてベスト8に進出した。
準々決勝は桐生第一(群馬)。相手エースの山田は引き分け再試合の2試合で275球を投じていたため登板を回避。しかし、控えピッチャーが好投したため、龍谷大平安はビハインドのまま試合終盤に。2点ビハインドの7回から高橋が3番手としてマウンドに立つと、4回を無失点に抑える好投。これで試合の流れを呼び込むと、7回裏にはマウンドに上がった山田を捉えて同点に。最後は延長10回サヨナラ勝ちで準決勝に進出した。
決勝を賭けた相手は佐野日大(栃木)。田嶋(オリックス)vs高橋奎二のサウスポー同士が先発した試合は龍谷大平安の一方的な展開に。高橋も序盤はピンチがあったが、尻上がりに調子を上げて1失点の完投勝利。自身これが初の公式戦完投であった。
決勝は履正社(大阪)。近畿対決となった一戦に高橋は先発。しかし、過去2戦に続く連投の影響もあり、3回途中で親指の痙攣で無念の降板。この緊急事態の中、元氏、犬塚、中田の継投で乗り切った龍谷大平安が優勝。アクシデントはあったが、4試合に登板した高橋の活躍は投球フォームと共に印象に残るものであった。
4. 2021年
プロ入り6年目。前年は1勝のみで終わっており、この年も開幕は2軍スタート。しかし、交流戦で1軍に昇格してソフトバンク戦で初勝利。ここから先発ローテーションに定着すると、奥川と共にチームを牽引。前半戦は首位を走っていた阪神を徐々に追い上げるヤクルトの牽引役にもなった。10/9の阪神戦では5回1失点、10/20の阪神戦では7回無失点と、いずれも好投。そして、優勝を賭けたDeNA戦では中継ぎで2回無失点に抑えて見事勝利投手に。前年最下位から、ヤクルトは一気に20年ぶりのセ・リーグ優勝を果たしたのであった。
勢いに乗った高橋はオリックスとの日本シリーズ第二戦に先発。初戦を落としていただけに大事な試合であったが、持ち味の速球でオリックス打線を封じ込めた。結果的に133球の完封勝利。この勝利から持ち直し、最終的に第七戦までもつれ込んだ日本シリーズをヤクルトが制し、見事日本一に。シーズン4勝ながらも大きく飛躍した一年となった。
5. 査定
2021年成績 14試合 4勝1敗 WHIP1.07
6. 査定ポイント
(特殊能力)
・ノビC:被打率は.201。伸びのある速球で一気にブレイク。
・牽制○:牽制のうまさに定評があり、日本シリーズでも初回に宗を誘い出してアウトに。因みに高校時代も甲子園で牽制で一塁ランナーを刺している。
・球速安定:平均球速は147km/h。
・シュート回転:ナチュラルではないが、時々シュート回転するのが特徴。
パワナンバー:12800 72374 22512