雨の中の激闘を見せた2010年春
1 .基本情報
有原 航平(ありはら こうへい)
生年月日:1992年8月11日
出身:広島県
打席:右投右打
ポジション:ピッチャー
2. 経歴
・広陵高校
・日本ハム
・レンジャーズ
3. 選手としての特徴、記録など
・2014年ドラフトで4球団競合の末、日本ハムに入団。
・2015年は新人王を受賞。
・2016年は初の二桁勝利を挙げて、10年ぶりの日本一に貢献。
・2019年は15勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得。多彩なキレのある変化球でバッターを翻弄した。
・2021年からはMLBに挑戦するも、ほとんど活躍できずにNPBに帰還。2023年からはソフトバンクでプレー。
4. 2010年選抜
第82回選抜甲子園の広陵のエースとして出場。チームメイトには福田周平(オリックス)がいた。初戦は立命館宇治(京都)との一戦。筆者はライトスタンドからこの試合を観戦。序盤は初戦の緊張からか1回にいきなり4失点。しかし、スラッガー丸子、そして有原自身のタイムリーもあって中盤に逆転に成功。尻上がりに調子を上げた有原は4回以降は相手を1失点に抑えるピッチングを見せる。最終回は同点のピンチを迎え、更に逆転のランナーも四球で出塁を許したが、この時に三盗を試みたセカンドランナーをキャッチャー新谷が刺してゲームセット。苦しみながらも初戦を突破した。
2回戦は宮崎工業との投手戦を1x-0で9回サヨナラ勝ち、準々決勝は前年夏の甲子園優勝校である中京大中京(愛知)に勝利して準決勝に進出した。
準決勝は日大三高(東京)。エース山﨑福也(日本ハム)、髙山俊(元阪神)、横尾俊建(元日本ハム)らタレント軍団との試合はまさに死闘。序盤からシーソーゲームの展開の中、5-4とリードして迎えた8回裏に有原は相手打線に捕まる。先頭から5者連続で出塁を許し、その後も不運な当たりや守備の乱れなどで失点を重ねる。丁度この回から雨足も強くなっていたこともあり、グラウンドコンディションも悪くなっていたことも災いした。結局、この回一挙10点を献上。有原はこの回途中でマウンドを降りた。しかし、広陵も最終回に粘りを見せる。あと一人の2アウトから打線がつながり4点を返してなおチャンス。4番丸子に回れば満塁ホームランもある?なんてことを筆者は自宅でテレビを見ながら考えていたが、反撃もここまで。9-14で敗れて決勝進出はならなかった。
5. 査定
2019年成績 24試合 15勝8敗 防御率2.46 WHIP0.92
6. 査定ポイント
(基礎能力)
・変化球:デフォルトはフォーク、サークルチェンジ、カット。これからカット→Vスライダー、ツーシームを追加。
(特殊能力)
・対ピンチC:得点圏被打率は.181、ランナーなし時は.209。
・ゴロピッチャー:GO率は40.9、FO率は23.6。
・対ランナー○:ランナー1塁時の被打率は.122。ランナーなし時の被打率は.209。
パワナンバー:12300 42257 93165