履正社の主砲として、大阪桐蔭との頂上対決に挑む(2017年選抜)
1. 基本情報
安田 尚憲(やすだ ひさのり)
生年月日:1999年4月15日
出身:大阪府
打席:右投左打
ポジション:サード、ファースト
2. 経歴
・ロッテ(2018〜 )
3. 2017年選抜
2017年の第89回選抜。大阪代表の履正社高校のスラッガーとして甲子園に出場。初戦は日大三高(東京)。この試合は大会屈指の好カードとして注目を集めた。相手エースは東京大会決勝で清宮(日本ハム)を5三振に抑えた櫻井周斗(楽天)。清宮と同じ左バッターの安田は、櫻井を捉えることができるか?に注目していた。当時は「東の清宮、西の安田」と称されていたが、結果は3打席連続三振。櫻井の決め球のスライダーにタイミングが合わずに清宮同様に苦戦する。それでもチームは徐々に対応していき、同点の9回に一挙7得点し櫻井をノックアウト。安田は1安打に留まったが、12-5で圧勝した。
その後は呉(広島)、盛岡大附属(岩手)に勝利し、準決勝の相手は名門・報徳学園。試合は安田が初回に先制点となるライトスタンドにホームランを叩き込むが、徐々にペースは報徳学園に移り、2-3とビハインドで最終回を迎える。ここで履正社が粘りを見せ、安田の四球も絡んで一挙4点を奪って逆転に成功。その裏の反撃を1点に抑えて逃げ切り決勝に進出した。
初優勝をかけて迎えた最終決戦の相手は大阪桐蔭。大阪のライバルとの決勝戦を筆者はテレビで観戦。雨天順延がなければ仕事で見れていなかったのでラッキーであった。相手先発は今季飛躍が期待されるDeNAの徳山。するといきなり、大阪桐蔭の先頭バッターである藤原(ロッテ)が先頭打者ホームランを放つ。その裏の履正社の攻撃は3番安田まで三者連続三振を喫する。第二打席も凡退しなかなかペースを掴めないでいると、藤原が2本目のホームランを放ち、リードを広げられる。しかし、0-3で迎えた8回裏に安田はヒットでチャンスメイク。すると若林、浜内の連続タイムリーで同点に追いつく。
しかし、9回表に徳山の代打西嶋に勝ち越しのツーランを被弾。その後も失点を重ねて5失点。最後は根尾(中日)に抑えられて惜しくも準優勝となった。
↑後にチームメイトとなる藤原と共に記念写真に収まる安田。この決勝はすごい試合でした
4. 査定
2023年成績 打率.238 9本塁打 43打点 OPS.678
5. 査定ポイント
(基礎能力)
・弾道2:昨シーズンはホームラン含めて低めの弾道やライナー系の当たりが多い印象。二桁本塁打を打てていない点も考え3→2に。
(特殊能力)
・チャンスB: 得点圏打率は.277、ランナーなし時の打率は.230。
・初球○:初球打率は.388(49打数14安打)
・ハイボールヒッター:高めのコース打率は真ん中高めとインハイは4割を超える。
・対左投手E:対左投手打率は.188。対右は.254。これだけ見れば対左投手Fだが、打数が右投手の1/3程度と少ないので。
・併殺:10個。
・選球眼:BB/Kは.515。
・調子極端:特に8月は打率1割台で苦労した。
パワナンバー:12100 82397 59280