パワプロ劇空間

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高校野球について語る #21 選抜観戦記②

2012年 第84回選抜高校野球 大阪桐蔭 vs 花巻東

大谷翔平vs藤浪晋太郎

・高校BIG3の激突

2012年3月。まだ肌寒い中、甲子園球場のバックスクリーンよりのライトスタンド中段で筆者は注目の一戦を観戦していた。現在はアスレチックスに所属する藤浪と、エンゼルス大谷翔平。この2人と元中日浜田(愛工大名電)の3人は、当時「高校BIG3」と称されていた。そのBIG3の中の二人が初戦で激突と言うことで、これは行くしかないと。この日は運悪くアルバイトのシフトが入っており、最後までは見れないかなあ、と考えていたのを覚えている。

 

・大谷の先制パンチ

試合は2回に動く。4番の大谷と藤浪の対決の最初の打席。カウント2-2からの変化球を豪快に引っ張って打球は右中間へ。そのままスタンドインして花巻東が先制。前年の帝京戦から打撃も素晴らしいと言うことは把握していたが、その評判通りに打撃であった。

一方、藤浪は4回にも失点。この回も大谷へのデッドボールがきっかけであり、やはり投げにく勝ったのかもしれない。とは言え、5回を終わって2失点とまずまずのピッチングであった。対する大谷は制球に苦しみながらも5回無失点。グラウンド整備を見ながら、「これは花巻東行けるんじゃないか?」と筆者はライトスタンドに座って考えていた。

 

・逆転

しかし、インターバルを終えた6回。この回も大谷は四球と外野の前に落ちる不運なヒットなどでピンチを招くと、内野ゴロの間に1点を返される。さらに、ツーアウトから笠松に左中間に運ばれ逆転を許す。序盤からストレートも変化球もなかなか思った通りにコントロールできておらず、そこまでは無失点で凌いでいたが、ここで一気に捕まってしまう。さらに7回には4番田端に甘く入った変化球をレフトスタンドポール際に運ばれ2失点。アルバイトの時間が迫っていたため、この回で筆者は甲子園を後にした。

その後も2点を加えた大阪桐蔭が9-2で勝利。藤浪は尻上がりに調子を上げて完投。スライダーのキレが抜群で、9回裏のピンチも連続三振で試合を締め括った。この初戦を制した大阪桐蔭は選抜初優勝を果たしたのであった。

 

(まとめ)

今やMLBの大スター・大谷翔平と、今年からメジャー参戦する藤浪晋太郎の対決を生で見られたのは、今思うととても貴重なものです。また、当時新2年生のオリックス森友哉もスタメンを張っていて、なかなかに豪華なメンツでした。アルバイトがなければ最後まで見れていただけに、そこが少し惜しまれます(笑)。次はメジャーの舞台で二人の対決が見られると良いですね。