パワプロ劇空間

パワプロの再現選手や栄冠ナイン、高校野球について語ります

選抜観戦記(2024.3.22)

2024年3月22日の金曜日。第96回選抜高校野球愛工大名電vs報徳学園の試合を甲子園球場に観に行きましたので、その様子を振り返ります。(上の写真は日曜に撮りました)

本当は23日(土)と24日(日)に観戦に行く予定でしたが、両日共に雨予報。そこで、急遽第三試合だけ見に行くことに。元々午後休を取っていましたので仕事も問題なし。因みに私は甲子園球場から大体2時間以内の職場ですので、この辺は臨機応変に対応できます。阪神甲子園駅に到着したのは試合開始5分前。第二試合の応援を終えて帰路に着く大阪桐蔭高校の学生の合間を縫うように甲子園球場へ。電車の中で購入したチケットのQRコードを係員に掲示して場内へ。今回は1試合のみなので外野席を選択。場所はレフトポールに近い下の中の言ったところでしょうか。

↑プレーボール〜

この辺りの席は21年前にも来た記憶があります。その時は智弁和歌山vs浦和学院の試合でした。かつて日ハムや巨人に在籍した浦学の須永が智弁和歌山のエース本田にサヨナラホームランを打たれた劇的な試合であったことを覚えています。そして、今回のゲームも熱戦に。

名電の先発は伊東、報徳は今朝丸。両選手ともに今年のドラフトでも注目のピッチャー。今大会から「飛ばないバット」が採用されましたが、それ以前に両投手ともに素晴らしいピッチャーの評判ですのでロースコアの投手戦になりそうな予感はしていました。そして、その通りの展開に。両チームランナーは出すものの決め手を欠いて0-0のまま後半戦へ。

するとインターバル明けの6回に試合は動く。二死二塁から名電が宍戸のタイムリーヒットで先制。尚も満塁のチャンスを迎えるが、ここは今朝丸が踏ん張り最小失点に留めた。このまま先制した名電のペースで進むかと思いきや、報徳が反撃。7回二死三塁からエース今朝丸の代打・廣岡がレフト線にポトリと落ちる同点タイムリー。『アゲアゲホイホイ』の応援が三塁側アルプスだけでなく、私がいるレフトスタンドからも聞こえてくる状態はなかなかの威圧感。

↑次第に盛り上がり度合いが増す三塁側アルプス

8回裏は二死二、三塁の勝ち越しをチャンスを迎えた報徳。しかし、ここは伊東が踏ん張り無失点で凌ぐ。9回も両チーム無得点で試合はタイブレークに突入。自販機で購入していたお茶をほとんど飲むことがないくらいに素晴らしいゲーム。

10回表、名電は送りバントでランナーを進める。報徳学園は次打者を敬遠して満塁策をとる。続く4番石島は左中間に大きな当たり。「これは抜けるか!」と思ったが、レフト辻本が背走してキャッチ。しかし、犠牲フライには十分で1点を勝ち越した。その裏、『アゲアゲホイホイ』の応援がレフトスタンド全体から響き渡る。おそらくこの試合で一番の盛り上がり。「はい、セーの!」と掛け声している人がいて、後を振り返ると最上段に集団が。観客が続々と集まって即席の応援団を形成していたのである。後でXを確認すると、その光景がはっきりと映っていて思わず笑いました。

↑最上段周辺の観客は皆立ち上がってノリノリ。私含め、多くの観客が写真を撮っていました。

これに動揺した(かは分かりませんが、)名電内野陣が報徳の送りバントを名電が三塁封殺に失敗。無死満塁とピントは広がり伊東はスリーボールナッシング。もうこれは球場の雰囲気のせいでもあると思った矢先、押し出しの四球を献上。最後は斎藤がセンター前にサヨナラタイムリーを放ってゲームセット。2018年以来の再戦となった試合は。今回も報徳学園の勝利で終わった。

↑試合終了の整列。素晴らしいゲームでした

報徳学園はとにかく守備が素晴らしかったです。一塁線を抜けそうな当たりを横っとびで守った斎藤、9回表の勝ち越しのピンチで際どいサードゴロを難なく捌いた西村、ライト前ヒットの当たりでサードを狙ったランナーを刺した安井。名電の攻撃は悪くなかったと思いますので、これは報徳学園のディフェンスが勝りましたね。名電はエース大泉が肩の違和感で投げられる状態でなかったのが痛かったですが、伊東はナイスピッチングでした。

なお、23、24日は案の定天候不良で順延。今年の選抜観戦はこの試合のみになりそうですが、今週も雨の予報がありますので、もしかすると30日にもう一回甲子園球場に行くかもしれません。

(終わり)