#109 イチロー(2009)
WBC決勝で魅せた渾身の決勝打
1. 基本情報
本名:鈴木 一朗(すずき いちろう)
生年月日:1973年10月22日
出身:愛知県
打席:右投左打
ポジション:外野手(ライト)
2. 経歴
・オリックス・ブルーウェーブ(1994〜2000)
・シアトル・マリナーズ(2001〜2012)
・ニューヨーク・ヤンキース(2012〜2014)
・マイアミ・マーリンズ(2015〜2017)
・シアトル・マリナーズ(2018〜2019)
3. 第2回WBC
2009年の第2回WBCに2大会連続で選出されたが、練習試合ではなかなか結果が出ず。開幕後もバントの失敗などがあり、イチローらしからぬプレーもあったが、日本が誇るレジェンドはこのままでは終わらない。決勝の韓国戦、3-3で迎えた延長10回表に林昌勇からセンター前に決勝点となる2点タイムリーヒットを放つ。この試合では4安打を打ち、マウンド上に国旗を差すような侮辱行為を行なった韓国を地の底に叩き落とした活躍は痛快であった。こうして、苦しみがらも日本のWBC2大会連続優勝に貢献した。
4. シーズン概要
WBCの影響からか、胃潰瘍と診断されてキャリア初の故障者リスト入り。しかし、復帰後は張本勲の日本最多安打記録を更新すると、5月はMLB記録に迫る7度目の20試合連続安打をマークし、更に6月には27試合連続安打と開幕直後の離脱を感じさせない活躍でオールスターゲームにも選出された。その後も勢いは止まらず、9月6日にはMLB9シーズン目でメジャー通算2000本安打を達成し、一週間後の9月13日には9年連続200本安打も達成した。終わってみれば、MLB初の5度目の220安打、4年連続の最多安打、ゴールデングラブ賞受賞など、やはりイチローらしい素晴らしいシーズンとなった。
5. 査定
2009年成績 146試合 打率.352 225安打 11本塁打 26盗塁 OPS.851
6. 査定ポイント
前に2004年イチローを作成しましたので、今回作成したイチローと2004年のイチローを比較します。
(基礎能力)
・パワー:長打率が.465とメジャー時代ではハイアベレージなので高めに。
・肩力/守備力:セイバーメトリクスを使って説明します。イチローの2009年データが下記となります。
ARM:6.3→-2.9、DRS:30→3、Rng R:12.9→11.5、UZR:20.4→8.9
これらを簡単に説明しますと、ARMは送球の指標、DRSは失点を防いだ指標、Rng Rは守備範囲の指標、UZRはこれらの総合的な守備指標です。2004年と比較して、全体的に数値が低下していますが、Rng Rの差は微小。また、フィールディング・バイブル・アワードやゴールデングラブ賞を受賞していることから、単に守備力が悪いわけではないと考えます。そこで、ARMに影響する肩力の下げ幅を増やし(特殊能力の送球もBからDに下げました)、守備力はSに近いA88としております。外野手は内野手と比べて走力の影響も大きいですから、イチローの脚力も考えると、守備範囲も問題ないでしょう。
(特殊能力)
・渾身の決勝打:これが付けたかった(笑)。その代わりに国際大会○はなし。大会通して調子が良かったわけではないですから。
・盗塁C:成功率74%
・プルヒッター:11本塁打は全てライト方向。前述の通り、この年は長打率が高かったので付けました。
・悪球打ち:この年は得意なコースで特筆すべき箇所がありませんでした。一方でボールゾーンの打率は高め、低め、インコース、アウトコースいずれも高いです。
・威圧感:11敬遠
・チャンスE:得点圏打率.328
・対左投手E:対左投手打率は339。対右は.359
パワナンバー:12700 21326 30728
過去のイチロー記事