高校野球について語る #24 選抜の見どころ③
第95回選抜高校野球の見どころ。最終回は大会全体の注目ポイントを紹介します。
・連覇を目指す2チーム
昨年の選抜王者の大阪桐蔭と昨夏王者の仙台育英。大阪桐蔭は2017年、2018年の選抜で連覇を果たしていますので、今回は2回目の春連覇を狙うこととなります。初戦は敦賀気比との一戦。2015年選抜準決勝以来の対決になります。あの時は2打席連続満塁ホームランがありました。
一方、夏春連覇を狙う仙台育英。「白河の関」越えの呪縛を取っ払いましたので、期待はできますね。何より、複数の力のあるピッチャーを擁しているのは球数制限もある中では大きいです。
・山梨学院
昨年秋の関東大会チャンピオン。しかし、近年の甲子園では勝利が少ない山梨学院。
2017年夏 5-12(前橋育英)
2018年夏 12-14(高知)
2019年夏 2x-3(熊本工業)
2022年春 1-2(木更津総合)
2022年夏 1-2(天理)
2019年春の1回戦は圧勝したが、それ以外は接戦での敗戦が多い。昨年からユニフォームを新しくしたので、今年こそは躍進できるでしょうか。
・沖縄尚学
過去2回選抜を制している沖縄の名門。春は6回出場で14勝4敗と勝率も高いのが特徴。今年は打線も強力ですので、初戦に勝つと一気に頂点まで駆け上がるかもしれません。
・健大高崎
筆者はあの「機動破壊」の時代が好きでしたが、近年はどこか迷走しているようにも見える健大高崎。しかし、今年は複数投手陣、また足もあるチーム。2017年の福井工大福井戦で魅せたホームスチールのような圧巻の攻撃に期待したい。
今大会は伝統校がたくさん出場しています。平成時代に選抜を優勝したこれらの高校はやはり冬から春にかけての調整方法が素晴らしいんでしょうね。個人的に初戦の入り方が重要だと思いますので、そのあたりにも注目です。
・延長10回からのタイブレーク
今年からタイブレークが延長10回からとなります。個人的な予想としては、タイブレークが続出するような気がします。秋以来の公式戦となる選抜は基本的に投手戦が多くなりますので。ただ、10回からタイブレークとなると、勝負に出るタイミングは早くなるのではないでしょうか。そのあたり各校の監督の采配が見どころになります。
(まとめ)
と言うことで投手編、野手編、全体的な見どころ、に分けてご紹介してきました。95回目を迎える選抜高校野球。今年はどんな戦いが待っているのでしょうか。今年はチケットも購入しましたので、天候に問題なければ4年ぶりに甲子園球場で生観戦しようと思います。(おわり)