パワプロブログ『劇空間』

パワプロの再現選手や栄冠ナイン、高校野球について語ります

【パワプロ2024-2025】菊池涼介(2016 広島)

1. 基本情報

菊地 涼介(きくち りょうすけ)

生年月日:1990年3月11日

出身:東京都

打席:右投右打

ポジション:セカンド

2. 経歴

武蔵工業大学第二高校

中京学院大学

広島(2012〜 )

3. 紹介

 広島東洋カープと言えば、筆者が学生時代の頃は大して強くないチームの印象であった。天才打者である前田、大エース黒田といった素晴らしい選手がいる一方で、ベースを投げるよくわからない監督がチームを率いたりして、Aクラスまであと少しながらも終わってみれば結局Bクラスでフィニッシュするようなイメージが強かったからである。それが変わっていったのは2012年頃から。今日紹介する菊池や丸、前田健太がチームの中心となってきた時期である。

 菊池はドラフト2位で加入して2年目の2013年からは開幕レギュラーとして出場。広島のセカンドとい言えば東出のイメージが強かったが、それを上塗りするほどの活躍。この年のクライマックスシリーズファイナルステージは巨人と対戦。結果は敗退したものの、それまでの広島よりも手強くなったなあ、と当時の筆者は感じていた。

 2014年からは丸との「キクマル」コンビで躍動すると、2015年に黒田博樹が復帰。さらに戦力アップした広島において、セカンド菊池も異次元の守備範囲で躍動。2年目は18個もエラーを喫していたが、4年目には10個まで減少し、よりディフェンスに安定感が増していた。しかし、チームは惜しくもクライマックスシリーズの出場を逃し、エースの前田健太はメジャーに移籍した。

 2016年はキクマルに田中孝輔を加えた「タナキクマル」のトリオで躍動。加えて、交流戦オリックス3連戦で「神っている」活躍でブレークした鈴木誠也も加わり、25年ぶりの優勝に邁進。しかし、巨人も夏場から追い上げを見せ、8月上旬にマツダで直接対決を迎えることになった。この3連戦の3試合目は今でも印象に残っているが、9回表まで巨人がリードしていた。その裏を抑えればゲーム差が3.5に縮まり、7月時点で11ゲーム離れていたところからの逆転優勝も現実味を帯びてくる、と筆者は考えていた。しかし、その願望を菊池が打ち砕くのである。2アウトから守護神澤村を捉えてレフトに同点ホームランを放ったのだ。これで息を吹き返した広島はサヨナラ勝ち。ここから独走した赤ヘル軍団は、見事25年ぶりぼセ・リーグ制覇を果たしたのであった。

 そんな菊池も今やベテランの域に。今では矢野と言う新たな忍者が出現し、チームの守備力は相変わらずの高レベル。昨年は9月に失速して優勝どころかAクラスさえも逃してしまったが、今年こそは7年ぶりのセ・リーグ制覇に向けて戦っている。そして、3連覇時代に果たせなかった日本一に向けては、菊池の力が必要であることは言うまでもない。

4. 査定

2016年成績 141試合 打率.315 13本塁打 OPS.790 

5. 査定ポイント

(基礎能力)

守備力S90:RngRは15年シーズンと比較すれば減少した(12.3→5.8)が、それでも範囲は広かった。

(特殊能力)

チャンスB得点圏打率.343、ランナーなし時.311。

対左投手B:対左投手打率は.335、対右は.300。

バント○:犠打数は23個。2013年にはシーズン50犠打を記録するなど、バントは上手い。

内野安打○:内野安打率13.8%

満塁男:満塁時打率.571(14打数8安打)。

リベンジ○:第一打席の打率は.263、第ニ打席は.357、第三打席は.391。

逆境○:前述の巨人戦での同点アーチ。あの一打が優勝を手繰り寄せたと言っても過言ではない。

魔術師:元々忍者みたいな動きでしたが、この年は確実性が向上。広島のセ・リーグ優勝に大きく貢献したことも評価。

パワナンバー:12300 10929 78020