第105回高校野球選手権 の個人的な見どころ
8月3日に今夏の甲子園の組み合わせが決定しました。2023年夏は土浦日大 vs 上田西の試合で開幕しますね。果たして、どのような戦いが待っているのでしょうか。今回は開幕前日のタイミングで個人的な見どころを紹介します。
・見どころ1:またまた対決
大会初日の第3試合は昨夏の王者・仙台育英vs浦和学院。この両チームが顔を合わせるのは最近ではお馴染みとなっております。現ロッテの小島が9回途中まで投げた2013年、100回記念の2018年についで、この10年で3回目。2013年は仙台育英がサヨナラ勝ち、2018年は浦和学院が完勝。果たして、今回はどちらに軍配が上がるのか?と同時に、投手力で「白河の関越え」を果たした仙台育英の連覇に向けた挑戦に注目です。
・見どころ2:また智辯!?
大会2日目には春夏連続出場となる英明(香川)が登場。その対戦相手は智辯学園(奈良)。実は英明は今年の選抜初戦で智辯和歌山と対戦し、見事3-2で勝利していますが、夏の初戦は奈良の智辯に(笑)。まさか春夏連続で智辯を相手にするとは思ってもいなかったことでしょう。しかし、春に和智辯打線を幻惑させた英明投手陣なら、智辯学園の強力打線にも立ち向かえることでしょう。
見どころ3:関東対決
専大松戸vs東海大甲府。個人的には予想している専大松戸を応援するが、東海大甲府は伝統的に打線が強いチーム。2004年、2012年はベスト4まで進出している。一方の専大松戸はプロ注目の平野や、渡辺、梅澤も控え投手力がある。今大会は初戦で同じ地区同士の対戦が多いが、その中で一番の注目カードであると考えている。
・見どころ4:そろそろやってくれそうな?八戸学院光星
2000年以降の甲子園常連校である八戸学院光星。過去には甲子園3大会連続準優勝など、2000年以降の東北勢の中で仙台育英と並んで最も結果を出しているが、頂点には到達できていない。しかし、去年仙台育英が優勝を果たしたことで、青森の名門にも期待を抱かずにはいられない。前評判が高いというわけではないが注目したいチームである。
・見どころ5:スラッガーの共演
広陵の真鍋、花巻東の佐々木麟太郎、九州国際大附属の佐倉、上田西の横山など、大会屈指のスラッガーが登場する今年の夏。プロのスカウトも当然注目している中での活躍に期待大。
・見どころ5:バントか強打か
高校野球ではお馴染みの送りバント。しかし、バントにこだわって自滅するチームが多いのも高校野球。2007年には当時の常識を覆す強打強打の野球で春優勝、夏ベスト4に輝いた常葉大菊川、かつてバント野球で一世を風靡した愛工大名電がバントを捨てて躍進したのが昨年の夏。このように、必ずしもバントが必勝と言う訳でもないので、各チームがどのような戦術を駆使するか注目。個人的にはバントと強打のバランスが重要だと思います。
終わりに
「球数制限」に加え、「延長10回からのタイブレーク」と言う新たなルールが加わった今年の選手権。特に10回からのタイブレークは今夏の波乱を生み出した一因になっているとも思います。また、各都道府県ともに投手力が上がったのか、強豪も思わぬ苦戦を強いられているのも印象的です。したがって、甲子園でもいわゆる優勝候補が早々に敗退する展開も十分に予想されます。
果たして、暑い夏を戦い抜き、最後に笑っているのはどの高校になるのでしょうか?