パワプロ劇空間

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【パワプロ2023】吉永健太朗(2011夏 日大三高)

シンカーを操り全国制覇

1. 基本情報

吉永 健太朗(よしなが けんたろう)

生年月日:1993年10月13日

出身:東京都

打席:右投右打

ポジション:ピッチャー

2. 経歴

日大三高

早稲田大学

JR東日本

3. 2011夏の甲子園

魔球の使い手として知られた吉永健太朗。2011年の選抜ではベスト4に進出し、春夏連続出場を賭けた西東京大会決勝では重信慎之介(巨人)擁する早稲田実業を下し、見事夏の甲子園出場を決めた。

選手権の初戦は日本文理(新潟)。序盤に2失点するが、この年の日大三高は打線が強力。髙山(元阪神)、横尾(元日ハム)、金子、畔上(3回戦までは1安打であったが)などを擁する打線が14得点で援護し、難なく初戦を突破した。

しかし、2回戦の開星(島根)との試合で吉永は打ち込まれる。これは右手の中指のマメが潰れていたことで、スライダーが投げられない状態となっていたからである。また、開星打線はほとんどが右バッターで構成されており、魔球のシンカーの効果が低くなっていたことも一因であった。結果的に15安打8失点の結果となったが、打線が11得点を挙げて3回戦に進出した。

準々決勝を賭けた3回戦は智辯和歌山。3回までに5点の援護をもらい、立ち上がりも順調。ところが、徐々に智辯和歌山のペースとなり気づけば5-4の1点差。しかし、終盤に菅沼の貴重な一発が飛び出しに逃げ切り。12奪三振の力投で接戦を制した。

ベスト8の相手は習志野(千葉)。初戦の静岡戦でホームスチールを決めるなど、機動力や小技が持ち味の相手に吉永は苦戦し、毎回のように得点圏にランナーを進められる。しかし、ホームへの生還は許さず粘り強いピッチングを展開。この試合ではストレートが効果的で、習志野打線は11個のフライを打ち上げチャンスを逃し続けて結果は5-0。春夏連続のベスト4に進出した。

準決勝の関西(岡山)戦、先発を外れた吉永は5回途中から登板。1-1の投手戦の中での登板となったが、勝ち越し点を許さずに打線の援護を待つと、7回裏に打者一巡の猛攻で一挙8得点。直後の8回にHRなどで3失点したが、リードを守り切って決勝進出。選抜では逃した全国の頂点に、ついに手をかけたのであった。

勝戦の相手は光星学院(現 八戸学院光星)。田村(ロッテ)、北條(元阪神)などを擁する強力打線との対決は打ち合いも予想されたが、吉永が圧巻の投球を披露。シンカーを警戒して右バッターを増やしてきた相手打線に許したヒットは3本。四球は4個許したが、要所を締めて完封。見事、全国制覇を果たしたのであった。

4. 査定

5. 査定ポイント

(基礎能力)

変化球:シンカー、Vスライダー、ドロップカーブ。シンカーは独特の軌道なのでオリ変に。

(特殊能力)

対左打者C:シンカーは基本的に左バッター専用と言うこともあり、右バッターと比較して抑えやすい。

奪三振奪三振率は10.08。

ナチュラルシュート:シュート回転しやすいストレート。

フライボールピッチャー:GO/FOは0.66。決勝戦では14個のフライアウトを記録。

対ピンチE:ランナーなし時被打率は.158。得点圏被打率は.267。

パワナンバー:12000 42467 00406