パワプロ劇空間

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【パワプロ2023】ダース・ローマシュ匡(関西高校)

悲劇のエース

1. 基本情報

ダース・ローマシュ匡(たすく)

2. 経歴

生年月日:12月15日

出身:奈良県

打席:右投右打

ポジション:ピッチャー

3. 甲子園での概要

・悲劇その1. vs京都外大西

2005年の選抜甲子園、初日の第3試合に登場した関西高校慶應に8x-7の9回サヨナラ負けを喫し初戦敗退。この後の3回の甲子園で関西高校はいずれも悲劇のチームとなってしまうのであったが、ダースは慶應戦には出場していなかった。

2005年夏の甲子園。春夏連続出場した関西は高岡商業(富山)と対決。エース西所が好投し、打線も得点を重ねて6回までに5-0とリード。しかし、終盤に追い上げられると。1点差の8回無死1塁からダースが甲子園初登板。が、暴投で5-5の同点に。試合はサヨナラで制したが、不安の残るゲームとなった。

2回戦は京都外大西との試合。初戦とは打って変わって、2回途中からダースがロングリリーフ。打力がそこまで強くない相手であったが、ダースは常にランナーを背負う苦しい登板。それでも7回は三者凡退に抑え、10-4と大量リードを守っていた。しかし、8回は無死満塁のピンチを迎える。ここから2者連続で外野フライを打たれるが、外野陣の強肩でランナーは返さず。このまま踏ん張るかと思われたが、次打者に押し出し四球を献上すると、走者一掃のタイムリーを含む3連打で一気に同点に追いつかれる。さらに9回も2失点し遂に勝ち越しを許し、10-12で逆転負け。終盤のまさかの展開に筆者も唖然としたことを覚えている。

・悲劇その2. vs 早稲田実業(ハンカチ王子)

ダースが新3年生で迎えた2006年の選抜。坂本勇人(巨人)擁する光星学院戦はダースが9回完投勝利。前年の悪夢を振り払ったかに見えたが、悪夢は終わっていなかった。斎藤佑樹がエースの早稲田実業(東京)との2回戦は、9裏に3点差を追いつき延長15回引き分けとなり再試合となる。ダースは1戦目で粘り強い投球でロングリリーフして、2戦は登板せず。再試合は5-4と関西が1点リードで最終回の守り。あと1イニングで勝利が見えていたが、1死1塁からのライト前ヒットを熊代がトンネル。バッターも一気に生還してまさかの逆転を許す。その裏、ハンカチ王子を攻め立てて、一打逆転サヨナラのチャンスを迎えるが、前日同点タイムリーを放った安井がセカンドフライに抑えられて惜しくも敗れた。

・悲劇その3. vs文星芸大附属

サヨナラ負け、6点差逆転負け、エラーでの逆転負けと、試合終盤のどんでん返しで良いところなく迎えたダースのラストサマー。初戦である文星芸大附属戦は一時中盤に追いつかれるも、7回に5点を奪って大量リード。しかし、1年前にも見た展開は、その後も同じような展開に。6回途中からリリーフしたダースは課題の8回。相手打線に捕まり4失点。悪夢が頭を過ぎる中、関西はそれを振り払うかのように1点を追加しリードを広げる。が、しかしである。ダースと関西の野手陣は何かに取り憑かれたかのようにエラーを連発。ヒットも浴びて、あっと言う間に1点差に追い上げられる。さらに悪い流れは止まらず、次打者の打球はどん詰まりの当たり。ダースは全力でダッシュして一塁に送球するも、これが逸れて同点のピンチに。野球は流れのスポーツと言うが、これほど止まらないものなのか?。当時のダースもそう思っていたかもしれない。結局、その後も連打を浴びてサヨナラ負け。「ダースの夏はまた試合終盤の大逆転で終わりました」(当時のABC放送の実況)。「来年は全国制覇したいです」と、前年の熱闘甲子園のエンディングで語っていたダースは、グラウンドに崩れ落ちてなかなか立ち上がることができなかった。

長い高校野球の歴史において、ここまで連続して悲劇に見舞われたチーム、そして選手がいたであろうか?。関西高校は2002年春はベスト4、2011年夏もベスト4に進出している強豪である。故に、もしかしたら全く別の結果になっていた可能性もある。もちろん、スポーツに「たら、れば」は禁句であるが。

4. 査定

5. 査定ポイント

(基礎能力)

コントロールE41:四球率は3.48。四球は多くないが、甘いコースのボールを捉えられていた。

スタミナC66:9回を投げ抜くスタミナはあるが、終盤に崩れていたので低めに。

変化球:スライダー、ドロップカーブ、フォーク。他にチェンジアップも投げていた。

(特殊能力)

球持ち○:リーチの長い腕を活かして、打者に近いポイントで球をリリース。

ナチュラルシュート:ストレートはシュート方向成分が多い。

打たれ強さF:一度打たれ出すと連打を浴びやすく、また味方のエラーでも調子を崩しやすい。

対ピンチE:ランナーなし時の被打率は.301、得点圏被打率は.345。

ノビE軽い球:直球はかなり打たれやすく、長打も浴びやすい。

寸前京都外大西戦、文星芸大附属戦は9回で勝ち越し点を献上。とにかく終盤に打たれやすかった。

パワナンバー:12000 22531 36353